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ウメの品種から判別する鑑賞用の花梅と実用性の実梅 – 優優緩緩

はじめに

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」

この格言は、庭木の剪定法をいったことばで、桜の枝は切らずにおくのがよく、梅の枝は切るのがよいということを表している。

桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らないほうがよく、梅は枝を切らないと無駄な枝がついてしまうので切った方がよいとされる。

また、桜の枝は切らずに折るほうがよく、梅の枝は折らずに切るほうがよいことからともいわれるが、桜は折ることもよくないとされる。このことから広い庭であるならともかく、狭い庭には桜よりも梅を植えた方がよいのは明らかだ。

ウメ(梅)は、中国の江南地方を原産とするバラ科サクラ属の落葉高木である。奈良時代以前に薬用として中国から渡来したものが野生化したとする説が一般的には信じられている。

お花見の対象としては、サクラ(桜)よりも長い歴史を持ち、奈良時代以前に「花」といえばウメを意味し、万葉集にはサクラの倍以上の数の歌が詠まれているという。

今日の日本では、花見の対象はサクラに譲っているとはいえ、ウメは梅干しや梅酒として広く実用に供されており、日本で最も親しまれる果樹の一つだといえよう。

本稿は、そんなウメ(梅)の品種についての話である。

目次
はじめに
花梅の品種の分類
花梅の品種系統の細分類
最も多い品種系統は? 希少種は?
野梅性と豊後性で約7割を占める
梅の主な品種名一覧
花梅の品種鑑定の試み
実梅の品種
実梅の用途
庭木の剪定
あとがき

花梅の品種の分類

ウメの品種は、一説に200品種とも300品種ともいわれる。分類の仕方によってはもっと多くの品種があるのかも知れない。

梅は、花の観賞を目的とした花梅と、収穫を目的とした実梅に大別される。

そして、花梅はさらに下記のように分類されるという。

野梅系    早咲きの品種が多く、花や葉は比較的小ぶりである。しかし、香りが強い。 野梅性  最も原種に近い。枝が細く、白や淡紅の花を咲かせる。(初雁八重寒紅など)難波性八重咲や遅咲きが多く、枝が細くて短いので小さくまとまる。(蓬莱御所紅など)紅筆性つぼみの先が紅く尖っているのが特徴。(紅筆内裏など)青軸性枝やガクが緑色で、緑色を帯びた緑白色の花を咲かせる。(月影白玉など)緋梅系紅色や緋色系の花を咲かせる。
葉が小さく、性質的には野梅系に近い。紅梅性明るい紅色が多い。古枝の髄まで赤い。 (大盃紅千など)緋梅性緋梅系の中で一番濃い紅色の花を咲かせる。(緋梅蘇芳梅など)唐梅性下向きに花を咲かせる。(唐梅など)豊後系杏と梅の雑種。大きな花と大きな葉が特徴。遅咲きで香りが少ないのも特徴。豊後性最も杏と梅の雑種性が強い。淡紅色の大輪の花を咲かせる。(楊貴妃桃園など)杏性豊後性よりも杏に近い。枝が細く、葉も小さい。(一の谷緋の袴など) 上記の種類に加え、同じ性でも花型に「一重咲き」と「八重咲き」がある。
さらに「枝垂れ性」が加わるので、花梅の品種はさらに増えることになる。

花梅の品種系統の細分類

有名な花梅を下記の18グループに分類してみることにした。すべての品種の系統や性が分かるわけではないが(不明なものは空欄)、その品種数を数えてみることにした。

品種の多寡があるのではないかと期待して分類してみたところ下記のような結果になった。

Group ID品種の特性(系・性・花型)品種数(%)Group A1S野梅系・野梅性・一重咲き4621.5Group A1M野梅系・野梅性・八重咲き5525.7Group A2S野梅系・難波性・一重咲き 00Group A2M野梅系・難波性・八重咲き 125.6Group A3S野梅系・紅筆性・一重咲き 41.9Group A3M野梅系・紅筆性・八重咲き 31.4Group A4S野梅系・青軸性・一重咲き 73.3Group A4M野梅系・青軸性・八重咲き 52.3Group B1S緋梅系・紅梅性・一重咲き167.5Group B1M緋梅系・紅梅性・八重咲き 83.7Group B2S緋梅系・緋梅性・一重咲き 00Group B2M緋梅系・緋梅性・八重咲き 104.7Group B3S緋梅系・唐梅性・一重咲き 10.5Group B3M緋梅系・唐梅性・八重咲き 20.9Group C1S豊後系 ・豊後性・一重咲き157.0Group C1M 豊後系 ・豊後性・八重咲き2712.6Group C2S 豊後系 ・杏性・一重咲き 10.5Group C2M豊後系 ・杏性・八重咲き 20.9有名な花梅の品種の分類(グループ分け)とその品種数

最も多い品種系統は? 希少種は?

多い順ベスト5を選ぶとすると、次のような順になった。

野梅系・野梅性・八重咲き(26 %) 野梅系・野梅性・一重咲き(22 %) 豊後系・豊後性・八重咲き(13 %) 豊後系・豊後性・一重咲き( 7 %) 野梅系・難波性・八重咲き( 6 %)

一方、希少種と言えるのは、次の4種であることも分かった。

緋梅系・唐梅性・一重咲き(1種) 緋梅系・唐梅性・八重咲き(2種) 豊後系 ・杏性・一重咲き(1種) 豊後系 ・杏性・八重咲き(2種)

尚、「野梅系・難波性・一重咲き」と「緋梅系・緋梅性・一重咲き」は存在しなかった。

野梅性豊後性で約7割を占める

系・性によって品種に多寡がある。というかかなり偏りのあることが分かった。

野梅系・野梅性(47.2 %) 豊後系・豊後性(19.6 %) 緋梅系・紅梅性(11.2 %)

圧倒的に「野梅系・野梅性」が多い。一重咲きと八重咲きを合算すれば、全体の47.2%を占める。約半分である。その理由が分からないが、おそらく遺伝子的に原種に近く、品種特有の自然環境への適応力といった強靭性が関係しているものと推察する。

また、梅と杏の雑種である「豊後系・豊後性」も19.6%と比較的多いことからも遺伝子の関与が強いように思う。

梅の主な品種名一覧

No名称  読み系統 性 花型001青軸あおじく野梅青軸一重002曙 あけぼの野梅野梅一重003曙枝垂 あけぼのしだれ野梅野梅一重004旭牡丹あさひぼたん野梅難波八重005梓弓 あずさゆみ野梅野梅 一重 006東錦あずまにしき野梅青軸八重007淡路あわじ野梅野梅八重008淡路枝垂あわじしだれ野梅野梅八重009幾夜寝覚 いくよねざめ 緋梅紅梅八重010一の谷いちのたに豊後杏一重 011一流いちりゅう 野梅野梅八重012伊那豊後いなぶんご豊後豊後一重013入日の海 いりひのうみ 豊後豊後一重014浮牡丹 うきぼたん 野梅難波八重015鶯の谷うぐいすのたに野梅野梅一重016宇治の里うじのさと 野梅野梅八重017薄色縮緬うすいろちりめん豊後豊後一重018叡山白えいざんはく 野梅野梅八重019鴛鴦えんおう 緋梅緋梅八重020遠州糸枝垂えんしゅういとしだれ野梅難波八重021扇流しおうぎながし野梅野梅 一重 022黄金梅おうごんばい 野梅 野梅 八重023鴬宿おうしゅく 野梅 野梅 八重024鴬宿枝垂 おうしゅくしだれ野梅野梅八重025黄梅おうばい野梅野梅一重026大盃おおさかずき 緋梅 紅梅一重027大湊おおみなと 野梅野梅一重028翁おきな野梅野梅一重029乙女の袖おとめのそで 豊後豊後八重030思いのままおもいのまま野梅野梅八重031開運かいうん 豊後豊後八重032海棠かいどう野梅紅筆一重033薫る大和かおるやまと豊後豊後八重034鹿児島紅かごしまこう 緋梅緋梅八重035春日野かすがの 野梅 野梅 八重036春日野錦かすがのにしき野梅野梅八重037通い小町かよいこまち野梅野梅 一重 038臥竜梅がりゅうばい野梅野梅八重039寒紅梅かんこうばい緋梅 紅梅八重040寒衣かんごろも野梅野梅八重041鬼桂花きけいか野梅野梅八重042玉英ぎょくえい野梅野梅一重043玉拳ぎょっけん 野梅 難波八重044玉光ぎょっくこう 緋梅紅梅一重045玉光枝垂ぎょっくこうしだれ 緋梅紅梅一重046玉牡丹ぎょっくぼたん 野梅野梅八重047玉牡丹枝垂ぎょっくぼたんしだれ 野梅野梅八重048錦光きんこう 緋梅緋梅八重049金獅子きんじし 野梅青軸一重050楠玉くすだま緋梅 緋梅八重051雲井くもい 豊後豊後八重052雲の曙くものあけぼの野梅青軸一重053呉服枝垂くれはしだれ野梅野梅八重054黒雲くろくも 緋梅緋梅八重055黒田くろだ豊後豊後八重056月宮殿げっきゅうでん 野梅 野梅 八重 057月光梅げっこうばい野梅野梅八重058見驚けんきょう野梅 野梅 八重 059公輝こうき 緋梅緋梅八重060甲州小梅 こうしゅうこうめ 野梅野梅一重061香篆こうてん 野梅 野梅 八重062紅冬至 こうとうじ野梅野梅一重063江南所無こうなんしょむ 豊後杏八重 064黄金鶴こがねづる野梅野梅八重065故郷の錦こきょうのにしき 野梅難波八重066古今集 こきんしゅう野梅野梅一重 067古今欄こきんらん 野梅紅筆一重068五色梅ごしきばい緋梅紅梅八重069古城の春こじょうのはる野梅野梅八重070御所紅ごしょべに 野梅難波八重071五節の舞ごせちのまい 緋梅緋梅八重072国光こっこう野梅野梅八重073駒止こまどめ 豊後豊後八重074五色梅ごしきばい野梅紅筆八重075桜鏡さくらかがみ豊後豊後八重076桜梅さくらばい 豊後豊後八重077里見紅さとみこう豊後豊後八重078佐橋紅さばしこう 緋梅紅梅一重079座論ざろん野梅野梅八重080残雪ざんせつ野梅野梅八重081残雪枝垂ざんせつしだれ野梅青軸八重082日月 じつげつ野梅野梅一重 083東雲しののめ 緋梅紅梅一重084城州白じょうしゅうはく一重085白滝枝垂しらたきしだれ野梅野梅八重086白玉梅 しらたまばい 野梅青軸一重087白加賀 しろかが 野梅野梅一重088白難波しろなにわ野梅難波八重089新平家しんへいけ緋梅紅梅八重090水心鏡すいしんきょう 野梅 野梅 八重091蘇芳梅すおうばい 緋梅緋梅八重092筋入鶯宿すじいりおうしゅく野梅野梅八重093筋入道知辺すじいりみちしるべ 野梅野梅一重 094鈴梅すずうめ野梅野梅一重095鈴鹿の関すずかのせき 緋梅紅梅一重096西王母せいおうぼ 野梅紅筆一重097関守せきもり 緋梅紅梅一重098雪月花 せつげつか野梅野梅一重 099滄溟の月そうめいのつき豊後豊後一重100園の雪そののゆき 豊後豊後一重101泰平たいへい豊後豊後一重102内裏 だいり 野梅紅筆八重103大輪緑蕚たいりんりょくがく 野梅青軸八重104高砂たかさご豊後豊後八重105高砂枝垂たかさごしだれ 豊後豊後八重106田毎の月 たごとのつき野梅野梅一重107谷の雪たにのゆき 豊後豊後一重108玉垣たまがき 野梅 野梅 八重 109玉垣枝垂たまがきすだれ野梅野梅八重110玉絞りたましぼり野梅野梅八重111玉簾たますだれ野梅 野梅 八重 112玉の台たまのうてな野梅野梅一重113千歳菊ちとせぎく 豊後豊後八重114千歳錦 ちとせにしき豊後杏八重115茶青花 ちゃせいか野梅野梅一重116矮生冬至ちゃぼどうじ野梅野梅一重117長寿ちょうじゅ 野梅 野梅 八重118朝鮮梅ちょうせんうめ野梅野梅一重119蝶羽重ちょうはがさね豊後豊後八重120千代鶴枝垂ちよつるしだれ緋梅紅梅一重121司枝垂つかさしだれ野梅野梅八重122月影つきかげ 野梅青軸一重123月の桂つきのかつら 野梅青軸一重124筑紫紅つくしこう野梅野梅八重125酈懸てっけん野梅野梅一重126冬至 とうじ野梅野梅一重127唐梅とうばい緋梅紅梅八重128唐梅枝垂とうばいしだれ緋梅唐梅八重129塒出錦とやでのにしき野梅野梅八重130虎の尾とらのお野梅難波八重131長束なつか野梅野梅一重132夏衣 なつごろも 緋梅紅梅一重133南高なんこう 野梅野梅一重134難波紅 なんばこう 野梅難波八重135梅郷 ばいごう一重136白牡丹はくぼたん豊後豊後八重137白鷹 はくたか野梅野梅一重138初雁 はつかり野梅野梅一重139花香実はなかみ野梅野梅八重140花座論はなざろん 野梅 野梅 八重141春の粧はるのよそおい野梅野梅八重142緋桜ひざくら緋梅紅梅八重143一重寒紅 ひとえかんこう野梅野梅一重144一重唐梅ひとえとうばい 緋梅唐梅一重145一重豊後ひとえぶんご 豊後豊後一重146雛曇 ひなぐもり 緋梅紅梅一重147鄙の都ひなのみやこ 野梅難波八重148緋の司ひのつかさ 緋梅紅梅八重149緋梅ひばい 緋梅紅梅一重150緋の袴ひのはかま 豊後豊後八重151姫千鳥ひめちどり 緋梅紅梅一重152藤牡丹 ふじぼたん 豊後豊後八重153藤牡丹枝垂ふじぼたんしだれ豊後豊後八重154冬の谷ふゆのたに豊後豊後一重155豊後ぶんご豊後豊後一重156紅枝垂べにしだれ緋梅緋梅八重157紅千鳥べにちどり 緋梅紅梅一重158紅鶴べにづる 緋梅緋梅八重159紅筆べにふで 野梅紅筆一重160蓬莱ほうらい 野梅難波八重161芳流閣 ほうりゅうかく野梅野梅一重162舞扇 まいおうぎ野梅野梅一重163巻立山まきたつやま 豊後豊後一重164真鶴まなづる 豊後豊後一重165満月まんげつ野梅野梅一重166満月枝垂まんげつしだれ 野梅野梅一重167未開紅みかいこう 豊後豊後八重168実生野梅みしょうやばい野梅野梅一重169簾の内枝垂みすのうちしだれ豊後豊後八重170道知辺 みちしるべ野梅野梅一重171光圀みつくに野梅野梅一重172都錦みやこにしき 野梅 野梅 八重173明星みょうじょう 野梅 野梅 八重174三吉野 みよしの野梅野梅一重175武蔵野むさしの 豊後豊後八重176無類絞りむらいしぼり野梅野梅八重177夫婦枝垂めおとしだれ野梅野梅八重178米良 めら野梅野梅一重179桃園ももぞの 豊後豊後一重180森の関もりのせき 緋梅紅梅一重181紋隠しもんかくし 豊後豊後八重182文殊もんじゅ野梅難波八重183八重旭やえあさひ野梅野梅八重184八重揚羽やえあげは 豊後豊後八重185八重野梅やえやばい野梅野梅八重186八重海棠やえかいどう 野梅紅筆八重187八重寒紅やえかんこう野梅野梅八重188八重黄金やえこがね野梅野梅八重189八重茶青やえちゃせい野梅野梅八重190八重冬至やえとうじ野梅野梅八重191八重唐梅やえとうばい 緋梅唐梅八重192八重豊後やえぶんご豊後豊後八重193八重松島やえまつしま野梅野梅八重194八重野梅やえやばい 野梅野梅八重195八重緑蕚 やえりょくがく 野梅青軸八重196八房やつぶさ野梅野梅八重197八朔 やっさく豊後豊後八重 198柳川枝垂 やながわしだれ 野梅野梅一重199柳川絞りやながわしぼり 野梅野梅八重200大和牡丹やまとぼたん 豊後豊後八重201雪灯篭ゆきとうろう緋梅紅梅八重202雪の曙ゆきのあけぼの緋梅紅梅一重203雪山枝垂ゆきやましだれ野梅野梅一重204楊貴妃ようきひ豊後豊後八重205養老ようろう野梅野梅一重206養老枝垂 ようろうしだれ 野梅野梅一重207乱雪らんせつ 豊後豊後一重208竜峡りゅうきょう野梅野梅一重209流芳りゅうほう野梅野梅一重210緑蕚りょくがく野梅青軸一重211緑蕚枝垂 りょくがくしだれ野梅青軸 八重212淋子梅りんしばい豊後豊後八重213輪違いりんちがい野梅野梅八重214烈公梅 れっこうばい 野梅野梅一重215蓮久れんきゅう緋梅 紅梅 八重216勞謙ろうけん豊後豊後 一重主な花梅の品種とその系統及び性の一覧表
太字は、実梅としての品種

花梅の品種鑑定の試み

梅宮大社(京都市)の境内で撮影したウメの接写写真をいくつかピックアップして、その梅の品種を鑑別してみようとしたが、似たような品種が多くて私には鑑別できないことがわかった。

梅の品種には多くの種類があることを学ぶことができたが実践ではまだ役に立たないということがよく分かった。やはり実務経験での知識と才能が必要ということだろう。

梅の品種がすぐに分かるようになれば、観梅の通として少しは胸を張れるのだろうが、それは当分先のことになりそうだ。

実梅の品種

そう言えば大人になって梅といえば花梅だけに関心を持ってきたように思う。

実梅についても知識を得たい。実家の実梅の樹の品種は何であったのだろうか? それすら私には知識がないのだから恥じ入るばかりだ。

日本国内で栽培されている主な実梅の品種には下記のような種類があるという。

南高(なんこう)日本で最も栽培の多い品種。
ほのかに紅をさす実は美しい。熟期は遅いが、花粉が多く、雌しべもしっかりしており豊産。自家不和合性。梅干し用に優れる大実品種。梅酒やジャムなどの用途にも使える万能梅。日本一の梅の産地、和歌山の特産品でもある。
開花時期:2月~3月(一重咲きの白い花)
収穫時期:6月~7月白加賀(しろかが)江戸時代から愛され、関東地方での栽培が多い品種。
花粉はないが、雌しべのしっかりした花をつけ、豊産。ただし、花粉がないので、花粉が多い小梅がないと全く実をつけない。実の大きさは
南高梅に比べればやや小さいものの、 果肉は繊維が少なく緻密で肉厚。梅干し・梅酒・梅シロップなど多くの用途に用いる。
開花時期:3月上旬~下旬(一重咲きの白色の花)
収穫時期:6月頃豊後(ぶんご)実の大きさは40~50 gと南高梅より一回り大きい。
ほかの梅に比べて寒さに強く、青森を中心に東北で栽培が盛ん。元々は梅と杏の交配種のため、杏に近い梅で、開花は遅いが、ピンクで綺麗。 1品種だけでよく結実。種が小さく果肉が多いので梅干しや梅ジャムなどに利用。特に、熟果は酸味が少なくのでジャムに最適。
開花時期:2月中旬~3月上旬(一重咲きの薄いピンク色の花)
収穫時期:6月~7月頃甲州小梅(こうしゅうこうめ)別名: 甲州最小(さいしょう) 最も広く栽培されている小ウメ。
小ウメ類のなかでは、開花は若干遅く、結実は安定。実は小さいが、その分花数が多く、大量の花粉を長い期間提供するので他の実梅樹の受粉樹として栽培。果実が小さく、実も硬いからカリカリ梅(梅漬け)に使用。
開花時期:2月~3月(一重咲きの小輪の白い花)
収穫時期:5月~6月頃城州白(じょうしゅうはく)全国的にあまり栽培されていない貴重種で、青谷梅林(京都府城陽市青谷)での栽培が確認されている。
開花時期:2月下旬~3月下旬(一重咲きの白い花)
収穫時期:6月下旬青軸(あおじく)別名:玉梅(たまうめ)元来、実梅だがその花は美しく、緑がかった白色で観賞用にも適する。南高よりも少し小ぶりの実をつける。
開花時期:3月上旬(一重咲きの緑がかった白色の花)
収穫時期:6月上旬頃

実梅の用途

上記の実梅は、特に梅干しに適している品種だという。他には梅酒専用の実梅(例えば、鶯宿古城など)があるようだが、割愛している。

実梅だからと言って花弁が決して貧相だというわけではなかった。実梅は、花を楽しんだ後に実も楽しめるとう文字通り実用的な梅であることが理解できた。

以前に観梅目的で訪ねたことがある青谷梅林城州白のほぼ唯一の産地であったとは驚きである。もっと勉強してから訪れるべきであった。

ちなみに実家の梅は、青軸玉梅)ではないかと思っているが、コロナ禍のため帰省を自粛しており、確認できていない。今度、帰省した時の楽しみにとっておこよう。

庭木の剪定

我が家の庭に咲く紅梅の木は、元々は枝垂れ梅であったが大きく成長するにつれて枝垂れ性は完全に消失してしまった。

理由は分からないが、苗木の時に無理やりに枝垂れ梅にされていたのかも知れない。あるいは剪定の仕方が悪くて枝垂れ性を消失させてしまったのかも知れない。

その初代が枯れてしまったので、初代の実生で育った苗木を現在の場所に移植したのが現在の二代目である。

二代目は最初から完全に枝垂れ性を消失しているが、花弁は初代と変わらない。この二代目と同じ初代の実生の梅を鉢植えで育てていたら深紅の花弁を付けるものが現れた。全く不思議な現象である。

二代目紅梅の樹(自宅にて)

梅の枝の剪定は、松など違って非常に簡単だ。素人の私にでも簡単にできる。失敗して枝を切り取ってもまた別の場所からすぐに生えてくる。

自分の好きな形に剪定しても植木屋さんに小言を言われないのも良い。好き勝手に剪定して、ガーデニングを楽しむには梅はもってこいの庭木だと私は思っている。

ただ夏になると葉が茂って庭がうっとうしくなるのが 難点といえば難点である。しかし、しっかりと光合成をしてもらい、翌年の開花期にしっかりと花をつけてもらいたいのでそれを考慮して剪定を行う必要がある。

また、バラ科の植物なので、バラと同じように毛虫がつきやすい。蝶が寄ってきて産卵するのである。

虫がつかないようスミチオン乳剤などを散布して、消毒というか予防をしなければならない。これもガーデニングの一環として割り切り、作業するしか仕方がない。

あとがき

昔の時代、梅干しは自宅で作るのが当たり前だったように思う。自宅の梅の樹から夏頃に収穫した梅の実に塩を加えて瓶詰めにして保管する。

焼酎や赤紫蘇の葉も使っていたように記憶しているがどのようにそれらを使ったのかという手順は全く覚えていない。何日間か天日干しもしていたがそれがどのタイミングかも覚えていない。多分、全く手伝っていないのだろう。

幼い頃に祖母と母が梅干しを作るのを見て、塩と梅の量配分が重要だということだけは理解していたと思う。

「塩(しお)梅(うめ)」と書いて「 塩(あん)梅(ばい)」と読むことも、このとき母から学んだ。

自宅で作った梅干しは、塩が沢山入っているので、とにかくしょっぱかった。その分何十年でも保存できると祖母が言っていたのを思い出した。

ウチの梅干しが特別にしょっぱかったのではなく、当時、梅干しはどこで食べてもしょぱかった。塩が利いていたからである。梅干しを想像するだけで、口の中で唾液が勝手に出てきたものである。

ところが、高血圧予防対策のために減塩運動がいつの頃か日本でも始まり、梅干しも減塩されて、店頭に並ぶ梅干しには賞味期限が付けられるようになった。梅干しが保存食でなくなってしまったということである。

母の梅干しが食べられなくなって以来、店頭で並ぶしょっぱくない梅干しを何十年と食べ続けてきた今の私は梅干しを想像しても唾液は出なくなった。

そう、梅干しは私にとってはちょっぱい食品ではなくなったのである。梅干しまで減塩しなくても良いだろうにとは個人的な感想である。

保存食としての梅干しの伝統をどこかで守り続けてほしいと個人的には思っている。

【参考資料】

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