乾燥地帯に自生するコーデックスは、そのほとんどが夏型や冬型など季節によって「成長期」と「休眠期」がある多年生植物です。
植物の分類的には落葉樹は休眠する植物と考えていいですね。コーデックスに限らず葉が落ちると休眠状態に入ったと判断することができます。
特に品種数も多い夏型は、秋になり気温と日照時間に変化が起こると株は生長を鈍らせて「休眠状態」になりますが、休眠させずに冬を越すか植物の成長サイクルに合わせて休眠させるかは人によって様々で、どうするのがいいのかあまり良くわかっていません。
というより、休眠するのは植物の特性上「普通」のことなんですが、これが話題に上るのは自生地ではなく室内で栽培する場合は「あえて休眠させない」という選択肢が出てくるからなんですね。
また、前回の記事で「冬越し」について触れましたが、そこで3問アンケートをさせていただきました。そちらの記事も見ていただけると、園芸愛好家の皆さんの冬越しと休眠に関するご意見も見ることができます。
本記事では、前回の続きになりますが「植物の冬越しと休眠」についての私の意見と、一般に言われている情報などに付いてまとめたいと思います。
まずそもそも植物の「休眠」とはどんな現象なのかというと、
気温、日の長さ、乾燥などの条件によって冬の到来を植物が感じ取り、厳しい環境条件を生き抜くために生長に関する代謝を抑えてエネルギーを節約する状態になること
です。
つまり、植物を休眠させないようにするには「温度と湿度と日照時間など複数条件のコントロールが必須」なわけですね。
多年生植物は厳しい環境に適応するために休眠するわけですが、その誘引原因として「気温だけでなく日照時間の変化(秋になって日が短くなる)」というのが大きいことが知られています。
しかし、気温が低くなる前に室内に入れれば休眠しないと考えている方も多く、私自身実生を始めた当初(LED照明を導入する以前)は「なんで室内に入れて暖かい環境にしてるのに葉が落ちるんだろう?」と不勉強丸出しの状態でした。
植物の休眠に関するトリガーには色んな条件があって結構複雑だという事は意外と知られてないんですよね。
つまり「狙って休眠させないのは日照条件のコントロールなども絡んでくるので意外と難しいよ」っていう事です。
前回の記事で冬越しや休眠に関するアンケートを実施したのは、サイト経由で質問をいただいたからなのですが、ご質問者様が休眠について知りたいと思ったきっかけが、SNSで「小さな実生株は太らせるために休眠させない方が良い」というような話を耳にしたからだそうです。
果たしてこれは本当なんでしょうか?
Q1.冬越しの際の「休眠」に関するあなたの方針を教えてください
前回の記事のアンケートのQ1を見てみると、「植物の品種や実生年数によって休眠の有無を判断する」という選択肢を選んだ方が少なくないので、実生年数によっては狙って休眠させない人が結構いるようですね。
まぁ、確かに植物が厳しい環境下に耐えるために休眠をするのだとしたら、暖房の効いた室内でLED照明を当てて育てられてる植物は厳しい環境に備える必要はありません。
そもそも自然環境下ではなく、人間が栽培条件をある程度コントロールできる環境下で育てている植物(現地球・実生関わらず)にとって休眠はどんな意味を持つのかは正直なところわかりません。
休眠させることのメリットに関しては色んなことが言われていて、前回の記事で行った「冬越しと休眠に関するアンケート」では、一般的に言われている休眠のメリットを回答項目に設定しました。そのポイントは以下の通り。
休眠した方が日本の四季(気温の変化)に順応しやすくなり、枯れにくくなる 休眠した方が大きく育つなど、その後の成長に好影響がある 自然の摂理に則ってるから必然である サボテンは休眠させないと花が咲かない(※回答者追加項目)しかし、休眠させないことのメリットについてはあまりわかっていません。というか色々探しましたが、休眠させずに育てるメリットに関するエビデンスのある情報が見つけられませんでした。
ではここで聞いてみましょう。
あえて植物を休眠させないことのメリットはあると思う?
休眠させないメリットがあるとすればどんなこと/場合ですか?(※複数回答&選択肢追加可能)
ここで選択肢に設定した「あえて休眠させないメリット」は、理屈としては納得のいくものもあると思います。
ここで休眠させずに育てている園芸愛好家さんの経験や実体験による理論なんかを少しでも教えていただけると嬉しいです。
休眠のポイントに関してはケースバイケースであることも少なくないので「こうすればいいよ」と一概には言えず、実生と現地球でも違いますし、我が家の実生株は休眠状態になるものと葉をつけたまま越冬するものもいくつかありました。(※サウンデルシ―は落葉しましたが、グラキリスは葉をつけたまま越冬しました)
SNSでもフォローさせていただいてる「ゆるぷさん」のこちらの記事「パキポディウムグラキリスの現地株と実生株の耐寒性について」でも触れられていますが、実生株と現地株でも休眠するかどうかも違いますし、落葉の有無も差があるようです。
拝読した感想としては、やはり植物の個体ごとでケースバイケースなものが多いということ。
休眠した場合は水やりに注意し、葉を残して休眠していないようなら頻度を抑えて水やりをするなど臨機応変に対応するのが良さそうですね。
同じ品種だとしても、各自の環境や普段鉢を置いている場所(の日照条件)、土の乾き具合とかによっても差があると思われるので、休眠するかしないかの調節は各自でトライしてみるしかないかもしれません。
では現在休眠について知られていることは何かというと、実は「中途半端な休眠は悪影響になりうる」とも言われています。
休眠から目覚める前にしっかりと低温(0℃~10℃)にさらされていないと、いざ休眠から目覚めた時に上手く成長できなくなり、枯れてしまう株が増えてしまうという話も聞きますので、休眠させるのならさせる!と中途半端にしない方が良いかもしれません。
私自身もまだまだ手探りの冬越しと植物の休眠に関してですが、あえて休眠をさせずに育てるメリットがどの程度あるのか、植物の成長に関して比較実験のようなものがほとんどなかったのでほぼ私見によるボヤっとした内容の記事になってしまいましたね。
アンケートを散りばめながら進めてまいりましたが、ほぼほぼ園芸の諸先輩方の経験からくる知恵や直感などを参考に、エビデンスはないながらも広くご意見いただけると、皆さんのお役に立てる情報になるのではないかと思っています。
まとまりきりませんが、最後までお読み下さりありがとうございます!
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