セキチクは、ナデシコ科ナデシコ属の秋播き一年草もしくは宿根草です。中国原産で、「石竹」と書きますが、茎が堅く、葉が竹の感じに似ているところから名前が付いたと言われています。
花色が派手なうえに、株を覆うように咲きますので花壇に植えると大変目立ちますが、草丈が低く、鉢やプランターで育てるのにも向いています。
日本には、平安時代に中国から入っていて、源氏物語に「唐なでしこ」の名前で出ています。また、清少納言も枕草子の中で「草の花は撫子(なでしこ)、唐(から)のはさらなり、大和のも、いとめでたし。」と書いていますが、「唐のは」は、セキチクのこととされています。
現在栽培されている園芸品種は、三寸セキチクと呼ばれる10㎝足らずの品種群と、五寸セキチクと呼ばれる一回り大きめの品種群があります。また、最近は、セキチクと他種との種間交配種も多く栽培されています。
【栽培メモ】
栽培は容易で、タネから簡単に育てることができ、長く花を楽しめます。上の写真は、充実した株にするため、厳冬期は不織布をベタがけして霜除けをしています。そうした方が、春までに充実した株になってよく咲いてくれました。
なお、本来は宿根草ですが、庭植えの場合、夏に三分の二程度の株が枯れてしまいました。プランターなどに植えて、夏場は涼しいところにに置けば、もう少し夏越しができると思われます。
草丈
10~25㎝ほどで、花壇は勿論、鉢やプランターに植えるのに適しています。
花
花色は、白、桃、濃桃、赤、赤紫などがあります。
花色の鮮やかなものが多く、満開のときは株を覆うように咲くのですばらしい景観をつくります。
耐寒性・耐暑性
耐寒性 強い 耐暑性 やや弱い耐寒性がありますので温暖地では霜除けなしで冬を越すことができます。その他の地域では、寒さの厳しい時期は霜除けをした方が安心です。
一方、耐暑性はあまりなく、猛暑日が多くなってきた昨今では、夏に枯れてしまうことが多くなっています。
(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)
栽培難易度
※ タネから育てる場合:やさしい
※ 苗から育てる場合:やさしい
(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)
学名
Dianthus chinensis
学名の説明
Dianthus・・・・・・ギリシャ神話の神 Dios + anthos(花)が語源です。
chinensis・・・・・「中国の」
栽培のポイント
※ 日当たりのよいところで育てます。
タネまき
タネから苗を育てることが簡単ですから、セキチクを育ててみようとするなら、是非タネから育てることをお勧めします。
タネは9月中旬~10月上旬に、育苗箱かピートバンに播き、覆土は、タネが隠れる程度にします。寒地は春播きになります。
発芽後、本葉が3~4枚になったらポットや小鉢に植え替えて苗を育てます。
植え付け
花壇に植えるときは、植えつけ前に苦土石灰を1㎡当たり50~100gほど撒いて耕しておきます。
本葉が7~8枚になって、ポットの底に根が回ったら花壇やプランター定植します。
花壇に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1㎡当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。
鉢植えの用土
市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。
株間
20㎝程度の株間で植えつけます。60cmの標準のプランターの場合は、3~4株が目安です。
植え場所・置き場所
花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。
鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。
日常の管理
長く花を楽しむためには、終わった花を適宜に取り除くようにします。
夏の管理
セキチクは元々は宿根草ですので、プランターなどに植えている場合、花後に切り戻しをして涼しいところに置けば夏越しがしやすくなります、
冬の管理
耐寒性がありますので、関東以西の温暖地では霜除けをしなくても大丈夫です。
その他の地域では霜除けをしたほうが安心です。また、その方が株が充実してよく咲いてくれます。
ふやし方
タネ播きのほか、梅雨の頃、新芽を採って挿し芽をすれば容易に発根します。夏、涼しいところで管理し、秋に定植すれば、翌年も花を見ることができます。
肥料
花壇に植えるときは、化成肥料を1㎡当たり50gほど施し、庭土とよく混ぜて植えつけます。
後は、やせ地でない限りあまり必要ではありません。逆に肥料が効きすぎると花付きが悪くなります。
鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら10日に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。
病気・害虫
暖かくなるとアブラムシが付くことがあります。
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