2020年2月21日2022年6月29日
家庭菜園に挑戦したいと思っても、種から野菜を育てるのは、意外と難しいもの。そこで、初心者の方にもおすすめなのが、育苗をしてから野菜を育てる方法です。ここでは、初めて育苗に挑戦する方向けに、育苗に必要な道具や手順、丈夫な苗を育てるポイントをご紹介します。
目次
育苗とは?育苗を選ぶ理由とは?栽培スペースを有効活用できる苗の管理が簡単効率よく育てることができる病害虫から苗を守る初心者でも育てやすい育苗に適した環境とは?1. 置き場所(環境)2. 日当たり(気温/湿度)3. 水の管理4. 水はけの良い土を使う【初心者にもおすすめの育苗培土①】タキイ 育苗培土 20L(園芸用)【初心者にもおすすめの育苗培土②】花ごころ さし芽・種まきの土 5L育苗に必要なツール育苗ポットサカタのタネ ジフィーポット 丸型5.5cm (10個入)育苗箱稚苗用育苗箱(184穴) 約580×280×28mm育苗トレー【サカタのタネ】育苗トレイ ジフィーポット&トレーセット【5.5cmポット 40個付き】大きな育苗トレー セルボックス 25穴 10枚組家庭菜園で育苗するなら育苗したけれど枯れてしまった!?種をまいたのに芽が出ない?苗がすぐに枯れてしまった!初心者におすすめなのは育苗からの野菜づくり
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育苗とは、畑やプランターに直接種を蒔いて育てるのではなく、 ある程度大きくなるまで、育苗ポットなどのグッズで苗を育てることをいいます。 野菜や花などの種類によっては、畑に直接種をまくこともありますが、 一般的には育苗ポットや育苗トレーなど、スペースが小さく区切ってある容器に種をまき、 苗がある程度大きくなるまで管理してから移植して植え付けます。 丈夫で良い苗づくりをすることができるため、初心者の方にもおすすめの方法です。
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畑に直接種をまけば植え替えの必要はなくなりますが、苗になるまでの管理が大変です。 種が雨で流されてしまったり、害虫の被害に遭ってしまったり……と目が離せません。 その点、育苗なら移動が簡単なので、苗を寒さや風雨から守ることができ、水の管理もしやすく、苗作りを健全に行いやすくなります。 とくに野菜づくり初心者にとって、種の発芽から苗が育つまでの期間は、育苗の方法をとるほうが管理しやすくおすすめです。 そのほか、育苗を選ぶメリットとして、次のようなことが挙げられます。
家庭栽培では、野菜などを育てるスペースがどうしても限られます。 育苗なら、苗を育てている間に菜園では他の植物を育てることができます。 また、苗から植えることで、地植え栽培よりも早く収穫することが可能です。 限られた栽培スペースを有効活用する意味でも、育苗はおすすめの方法です。
育苗ポットは土が乾燥しやすいという点は注意が必要ですが、 畑やプランターで育てるよりも管理が簡単です。 間引きなどの作業も一気にできるので育てるのが楽なのも良い点です。
畑に種を直接まくと、種が育つ前に雨や風などで種が流されてしまうことがあります。 育苗ならそういった心配がなく、天候に左右されず管理しやすい環境で生育することができます。
間引きや除草などの管理がしやすく、病害虫の防除が容易に行えることも大きなメリットになります。 地植えすると、ダンゴムシやナメクジなどの害虫被害にあいやすいですが、 育苗なら管理された環境で発芽する苗を守ることができます。
育苗は苗を丈夫に育てる事ができるため、初心者の方でも育てやすいのが特徴です。 畑に移植した後も、成長度合いが同じなので、管理がしやすいです。
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丈夫な苗を育てるには、育苗に適した環境を整えてあげることが大切です。 苗を種から育てようとして失敗した経験を持つ方は多く、家庭菜園自体に興味を無くしてしまうことがあるようです。 種をまいても出芽しなかったり、弱々しく育った苗を見たりすると、悲しくなる気持ちも分かります。 苗は植物の子どもともいえるデリケートなもの。 環境を整え、きちんと管理をし続ければ期待に応えてくれる苗も多くなるでしょう。 そのために必要なポイントを4つご紹介します。
苗を大量に生産するなら育苗ハウスがおすすめです。 家庭菜園で育苗を行う場合は、ベランダで育苗する方法と、畑に苗床を作る方法があります。 栽培の規模や環境に合わせて選んでください。
【発芽前】 発芽までは、温度管理を徹底しましょう。 春夏野菜を作るときは、3~4月という気候が安定しない時期に種まきをします。 朝晩は冷え込み、日中は日差しが強い日もあるでしょう。 苗は環境の変化に敏感なので、温度管理をしてあげる必要があります。 発芽適温は植物の品目によって多少異なるので、育てたい植物の発芽に最適な温度を確認してください。 気候が不安定な時期に育苗をする場合には、必要に応じて加温・保温育苗器や温床マットなどの 便利なアイテムも利用すると温度管理がしやすくなります。 【発芽後】 発芽後は、日光にしっかり当ててあげましょう。 日照が十分でないとヒョロヒョロとした苗になり、植え付け後の生育が良くありません。 丈夫な苗に仕上げるためには、発芽直後からしっかりと日光に当ててください。
あげすぎもダメ、少なすぎてもダメ、という微妙な調節を必要とするのが水やりです。 定期的に水を上げるのではなく、土の表面が乾いたらたっぷりあげる、というように苗を観察し続けることが大切です。
苗を育てる際に使う土は、水はけが良く殺菌されたものを使いましょう。 市販の「種まき用の培養土」を使うと心配がないでしょう。
植物や人体に有害な産業たい肥や汚泥などは一切使用していない、安心・安全な培養土です。 また、害虫や風雨からの影響を受けにくい特殊な袋に入っているので、使うまで品質が保たれていて安心です。 保水・排水・通気性に優れた土で水はけもよく、健全な苗の育成をサポートしてくれます。
粒子が細かいので、小さな種でも育てやすく、育苗初心者にも使いやすい用土です。 水の浸透性に優れた配合で、発芽・発根がしやすくなっています。 また、生育を早めて丈夫な苗に育てる活力材も配合しているので、発芽後の苗の成長にも安心です。
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上手に育苗するためには、専用のツールを使うことをおすすめします。 専用ツールであれば管理がよりラクになり、初心者でも失敗するリスクを抑えることができるからです。 育苗には環境や土選びも重要ですが、同じく重要なのは、種まきをする際に使う道具。 プランターや植木鉢に種をまくのではなく、育苗専用ツールに種まきをして育苗します。 育苗用ツールには、育苗箱、育苗ポット、育苗トレーがあります。 それぞれに特徴があり、育てたい植物の品目や種の大きさ、育てる苗の個数などによって最適なツールが異なってきます。 どの苗を、どのくらいの量育てたいのかによって、ぴったりのツールを選ぶと良いでしょう。
育苗ポットとは、苗を育てるための専用の容器で、見た目には植木鉢のような形をしています。 育苗ポットには2種類あります。 一つは、塩化ビニールで作られているポリポット。 もう一つは、土に還るピートモスなどを原料として作られたジフィーポットです。 ポリポットは、何回でも再利用ができて経済的ですが、ポットごとそのまま植えることができません。 それに対し、ジフィーポットはそのまま土に植え付けることができます。 苗の根を傷つけずに植え付けることができるのでおすすめです。
【育苗ポットを使った手順】 小さな種なら直径5cm、大きな種なら直径9cmの育苗ポットを使います。 1. 育苗ポットに鉢底ネットを敷いて、種まき用土を入れる。 2. 土に指で穴を開け、穴の中に数粒種をまく。または、土の表面に種をばらまく。 3. 種の特性に合わせて、土を適量かける。 4. 表面に霧吹きで水を吹きかけて土を湿らせる。または、受け皿に水をためて給水する。 5. 発芽するまで定期的に水やりして、土が乾かないように管理する。 6. 発芽後、本葉が揃う頃に間引きを行い、それぞれのポットに苗が1本になるようにする。 7. 苗が育ったら畑やプランターに植え付けを行う。
育苗箱は、種まき、挿し木の育成、育苗ポットをまとめて管理するなど、幅広い用途に利用することができます。 種が大きい種類のものを育てたいときや、同じ植物の苗を同時にたくさん育てたいときに向いています。 底に穴があいているので水はけがよく、苗の管理がしやすいので便利です。
【育苗箱を使った育苗の手順】 1. 育苗箱に培養土を入れる。 2. 割りばしなどで、土に3cmほどの間隔で浅い溝を作る。 3. 1~2cmずつ間隔を空けながら、種をすじまきする。 4. 種の種類に合わせて適量、土をかぶせる。 5. 霧吹きで水をかけて土を湿らす。受け皿があれば、水をためて土に給水する。 6. 発芽するまで水やりをして、土が乾かないように管理する。 7. 発芽して本葉が2枚ほどになったら、それぞれの苗の葉が触れ合わない程度に間引きをする。 8. 本葉が3~4枚になった頃、育苗ポットへそれぞれの苗を植え替える。 9. 本葉が5~6枚になったら、畑やプランターに植え付ける。
■育苗トレーからポットを取り出してそのまま植え付け可能
一度にたくさんの苗を育苗したいときにおすすめなのが、育成トレーです。育苗ポットをまとめて管理できるので、置き場所の移動をしたいときや、植え付けのタイミングで畑に運ぶときにも便利です。 種まきや育苗の手順は、育苗ポットとほぼ同じです。 苗が育ってきたら、それぞれの苗の葉っぱが触れ合わない程度に間引きをしてあげましょう。 しっかり苗が育ったら、ジフィーポットごと畑やプランターに植え付けてください。
■繰り返しリサイクルしたい方には、こちらもおすすめ!
使い方や手順は、育成トレーと全く同じです。 ジフィーポットを使わずに育苗ができるので経済的です。 育苗箱と違い、地植えできる大きさになるまで長く育苗できるので、途中の植え替えは不要です。 家庭菜園で育苗するのにピッタリな少数トレータイプなら、コンパクトで置き場所にも困りません。
家庭菜園で育苗するなら、育苗ポットの代わりに紙コップを使いましょう。 また、新聞紙などでDIYしても良いかもしれません。
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せっかく育苗を始めても、なかなか発芽してくれなかったり、 丈夫な苗が育ってくれなかったりといった問題が起こることもあります。 初心者が悩みがちな育苗のトラブルと、その解決策をご紹介します。
種が発芽するために必要な条件が揃っていないと、芽はうまく出てきてくれません。 発芽に必要な条件は、①温度、②酸素、③水分、④光です。 種まきの時期が早いなど、温度が低すぎる場合には、 育苗器や温床マットなどの育苗グッズを使ってあげるのも1つの方法です。 また、土の乾燥からくる水不足が考えられる場合には、保湿効果の高い培土を使用して、 発芽するまでは毎日しっかりと水やりをしましょう。
苗がすぐに枯れてしまうのには、温度が低すぎる、水不足または水のあげすぎ、 培土の不良などさまざまな原因が考えられます。 まずは、温度不足にならないように、寒い時期の育苗は温度管理をきちんと行ってください。 冷風にあたりすぎないよう置き場所を工夫することも大切です。 また、加温育苗器や温床マットなどの便利な育苗アイテムも活用してみると良いでしょう。 次に、枯れる原因として水不足が考えられます。 発芽したばかりの苗は水分の過不足の問題が生じやすいので、 土の表面が乾いているようなら水を与えるようにしてください。 水もち・水はけのよい育苗培土を使用して、土を良い状態に保ってあげるのも大切です。 水はけや通気性の悪い培土は根腐れを起こしやすくなります。 また、清潔でない不衛生な培土は、病原菌が原因で立枯れを起こす危険性もあるので注意しましょう。
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家庭菜園を始めるとき、種からまいて育てるか、それとも苗を買ってくるのか悩みどころですよね。 畑に直接種まきをするのは、野菜づくり初心者にとって難易度が高めです。 でも育苗なら管理もしやすく、初心者でも比較的簡単に種から育てることができます。 種から苗を育てると、それだけ愛情も深くなります。この機会に育苗から始めてませんか?
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