
ザゼンソウは、川のほとりや山地の湿原など、やや湿度の高い場所に自生する多年草です。ザゼンソウは1月〜3月にかけて、新芽が成長するよりも先に、濃い赤色や茶色の花を咲かせます。開花するときにザゼンソウ自らが発熱し、雪を溶かして地面から顔を出すのが特徴です。
| 科名 | サトイモ科 |
| 属名 | ザゼンソウ属 |
| 英名 | Eastern Skunk Cabbage |
| 和名 | 座禅草 |
| 形態 | 多年草 |
| 原産地 | 北アメリカ、北東アジア |

ザゼンソウは漢字で「座禅草」と表記されます。ザゼンソウの咲き姿が、僧侶が座禅を組む姿に見えたのが名前の由来です。また、花が鮮やかな赤色で丸みを帯びた形をしているため「達磨草(だるまそう)」と別名がつけられました。ほかにも、達磨大師が座禅をしている姿に似ているとされ、達磨草と名付けられたという説があります。

ザゼンソウには「ひっそりと待つ」「沈黙の愛」という花言葉がついています。ザゼンソウは、森や山の中で、湿地や川のほとりなどにひっそりとたたずむように自生している植物です。その性質から「ひっそりと待つ」という花言葉がつけられました。また、大きな苞に包まれた肉穂花序(にくすいかじょ)が、静かに愛を育んでいるように見え「沈黙の愛」という花言葉もついています。

ザゼンソウは、北アメリカや北東アジアが原産の多年草です。ミズバショウによく似た咲き姿をしていますが、ザゼンソウは全草に毒性があるため注意が必要です。また、開花時に発熱するだけでなく生臭い強烈な臭いを発して、ハエなどの害虫をおびき寄せています。

ザゼンソウの葉は、20cm〜40cmほどの楕円形をしています。春に新芽をつけて、薄いクリーム色から鮮やかな黄緑色に変化していくのが特徴です。ザゼンソウは、花が地面から顔をだすときに熱を発して雪を溶かすため、開花したあとに花の脇芽から小さな若葉が伸びてきます。

ザゼンソウの花は、濃い赤色や茶色の大きな「仏炎苞(ぶつえんほう)」に包まれているのが特徴です。仏炎苞が、内部に位置する小さな花の集まりの肉穂花序を囲むような咲き姿をしています。サトイモ科に属している植物に多くみられる咲き方で、カラーやミズバショウも仏炎苞をもつ植物です。
肉穂花序とは?
肉穂花序(にくすいかじょ)とは、太い棒状の穂を軸として、小さな花がたくさんついている部分をさします。花の中心部分に位置し、サトイモ科に分類される植物に多くみられるのが特徴です。肉穂花序は多肉質で、触ると適度なやわらかさがあり、穂のような形をしているので「穂状花序」とも呼ばれています。
仏炎苞とは?
仏炎苞(ぶつえんほう)とは、肉穂花序を包み込むように成長した、大型の「苞」をさします。花弁のようにもみえますが、仏炎苞は花ではなく「葉」に分類される部分です。実際に「花」と呼ばれる部分は肉穂花序で、肉穂花序にびっしりと咲く小花が、ザゼンソウの「花」です。
雪が降る季節に開花の見頃を迎える
ザゼンソウの見頃のピークは、寒さが厳しくなってくる1月下旬〜2月上旬です。雪が降り積もっていてもザゼンソウは自ら発熱できるため、雪を溶かして頭だけ出すように開花します。真っ白の雪と、ザゼンソウの鮮やかな赤色や茶色の花のコントラストが魅力です。

ザゼンソウは花が発熱するときに、肉の腐ったような強烈な臭いを発します。その独特な臭いから、英名で「Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)」とも呼ばれており、遠くにいてもザゼンソウの開花がわかるほど強烈な臭いが特徴です。ザゼンソウは昆虫の少ない時期に咲く花で、強烈な臭いで昆虫をおびき寄せる効果があるといわれています。

ザゼンソウは木々の茂っている山間部や、川や池の近くの湿地に生息しているのが特徴です。日本では、北海道〜本州の日本海側に自生しています。長野県や群馬県では、ザゼンソウが群生している観光スポットが多く、地元の人には馴染みの深い植物です。ザゼンソウを観賞するための観賞用木道が設けられていたり、ザゼンソウ祭りが開催されたりします。

ザゼンソウは、全草に「シュウ酸カルシウム」という毒成分を含んでいます。シュウ酸カルシウムを摂取すると、手足のしびれや痙攣、吐き気や下痢などの症状を引き起こす恐れがあり注意が必要です。ザゼンソウの若葉は「オオバギボウシ」という山菜の若葉とよく似ているため、間違えて採取しないように気をつけましょう。

ザゼンソウは、雪の積もった地面に花を咲かせるために、自ら発熱して雪を溶かし成長していく植物です。外気温が低くても、ザゼンソウは20℃前後の温度を保っています。ザゼンソウは耐寒性が強く、ほかの植物が生息していない場所でも、美しい花を次々と咲かせます。

ザゼンソウが発熱するのは、昆虫や鳥を誘い出して受粉を促してもらうのが理由です。ザゼンソウは、ほかの個体から花粉を運んできてもらわないと種子ができません。そのため、昆虫や鳥などの活動が弱っている時期に、受粉機会を得るために自ら発熱します。
発熱効果で臭いも強くなる
ザゼンソウは、開花するときに強烈な臭いを発するのが特徴です。ザゼンソウが発熱すると、臭いをさらに強くする効果が期待できるため、昆虫や鳥をおびき寄せるのに役立ちます。

ザゼンソウの肉穂花序には、ミトコンドリアが豊富に含まれています。ザゼンソウは、気温が氷点下になると、根に蓄えているデンプンと酸素が活性化するのが特徴です。さらに、デンプンと酸素にミトコンドリアが結合して呼吸活動が活発化するため、ザゼンソウが発熱するといわれています。
発熱する詳しいメカニズムは不明
ザゼンソウが雪を溶かして開花するために発熱したり、受粉のために発熱して虫や鳥をおびき寄せたりするメカニズムは、いまだに解明されていません。ミトコンドリアが活性化して発熱する仕組みは研究によって解明されていますが、詳しい発熱の定義などは不明とされています。

アオザゼンソウは漢字で「青座禅草」と表記され、名前のとおり仏炎苞が青みがかっているのが特徴です。仏炎苞の大きさは15cm〜20cmほどで、開花が進むと鮮やかな緑色になります。ザゼンソウと同じで湿地帯を好むのが特徴です。また、アオザゼンソウは「ザゼンソウのアルビノ種」という説もあります。

ナベクラザゼンソウは、林縁や低山に生息している品種で3cm〜5cmほどの花を咲かせます。長野県と新潟県にまたがる鍋倉山で発見されたため「鍋倉座禅草」と名付けられました。葉が幅広く成長するため、葉に比べて花のサイズが小さいのが特徴です。

ヒメザゼンソウは、北海道〜本州にかけて広く分布している植物です。ザゼンソウは20cmほどの大きさの花を咲かせますが、ヒメザゼンソウはやや小ぶりな2cm〜3cmほどの花を咲かせます。ヒメザゼンソウの見頃は5月〜6月で、ザゼンソウよりも遅めに開花するのが特徴です。

ザゼンソウは、開花時期になると強烈な臭いを発する植物です。森や川辺を歩いているときに、変わった臭いがするときは、近くにザゼンソウが生えているかもしれません。自ら発熱して雪を溶かし、一風変わった花を咲かせるザゼンソウを、ぜひ探してみてください。
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原文链接: ザゼンソウってどんな植物?植物なのに発熱する?見頃や特徴を詳しくご紹介 https://m.huajiangbk.com/newsview2607687.html
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