2025-05-13
花屋さんを開業しようと思ったらお花を保管する冷蔵庫が必要なのではないかと気になる方もいらっしゃるでしょう。
花屋さんの冷蔵庫には以下のようなものがあげられます。
一般的に花屋さんの冷蔵庫と呼ばれているのはショーケース型のフラワーキーパーです。
切り花を入れておくガラスケース型の冷蔵庫をフラワーキーパーと呼び、花束やアレンジメントを一時的に保存・展示するガラスケース型の冷蔵庫がフラワーアレンジケースと呼ばれています。
ほかにも、バックヤードにお花を保管しておくためのプレハブや業務用冷蔵庫がフラワーストッカーです。
この記事では、フラワーキーパーについてメリット・デメリットのほか、冷蔵庫を導入する時の注意点や、冷蔵庫なしで花屋さんを運営する方法を掲載していきます。
目次花屋さんで冷蔵庫(フラワーキーパー)を使うメリット花屋さんで冷蔵庫(フラワーキーパー)を使うデメリット花屋さんで冷蔵庫(フラワーキーパー)を導入する際の注意点花屋で冷蔵庫は必要?冷蔵庫なしでの運営方法まとめ花屋さんの冷蔵庫についてよくある疑問花屋さんに冷蔵庫(フラワーキーパー)を導入すると、お花の品質維持が簡単になる、開花や在庫調整がしやすいなどのメリットがあげられます。
ここでは、花屋さんに冷蔵庫を導入するメリットについて詳しく見ていきましょう。
冷蔵庫を使うメリットとしては、お花の品質維持がしやすくなるため新鮮なままお花を置いておけます。
切り花にするとお花は少しずつ咲き進み、次第に鮮度が落ちていきます。
しかし、冷蔵庫の中に入れておくとお花の鮮度が落ちるスピードを緩やかにすることができます。
一般的に、お花を入れるフラワーキーパーの温度は10℃~15℃が設定されています。
涼しめに管理することで切り花の成長スピードも遅くなり、新鮮な状態を長く保てます。
フラワーキーパーなどの冷蔵庫を導入すると、お花のお手入れ頻度が下がって作業の負担が減少することもメリットと言えます。
気温が高い場所にお花を置くと呼吸量が増え、成長して咲き進むため小まめな水揚げや水替えなどのお手入れが必要になります。
冷蔵庫に入れるとお花の呼吸が減って水の吸い上げが減る、花瓶の水が汚れにくくなるため、お手入れ頻度を減らすことができますよ。
冷蔵庫があるとお花の開花や在庫調整がしやすくなるため、多めにお花を仕入れたい時に便利です。
冠婚葬祭やイベント用にお花を扱っているお店では在庫を多めに確保しておきたい時もありますよね。
冷蔵庫を導入しておくと、新鮮なまま保管できる期間が延びるため在庫の調整がしやすくなります。
また、冷蔵庫があれば成長スピードの調整ができるため開花時期をずらすことができます。
例えば同じお花を使うイベントが3日置きにある場合は、多めに一度で仕入れて必要な分だけ冷蔵庫の外に出して開花させる、残りは3日後のイベントに合わせて咲き進むように保管することが可能になります。
冷蔵庫(フラワーキーパー)はガラス張りの製品が多く、ショーケースとしても活用されています。
特にお花屋さんの店頭に設置されているフラワーキーパーは照明付きでお花が綺麗に見えるようになっています。
お花を新鮮な状態で保管しながら、入荷したお花が見られる点はフラワーキーパーを導入するメリットです。
フラワーキーパーなどの冷蔵庫は便利ですが、デメリットも存在しています。
冷蔵庫を導入するデメリットとしては、購入や維持にコストがかかる点や、ショーケースの扉を開ける必要があるためお客様がお花を手に取りにくい、設置場所や搬入経路の問題などがあげられます。
ここでは、花屋さんに冷蔵庫を導入する際のデメリットについて解説していきます。
冷蔵庫(フラワーキーパー)は購入費用などの初期費用と、電気代などのランニングコストがかかります。
サイズによりますが、フラワーキーパーを新品で購入しようと思うと100~200万、中古でも50万以上かかってしまうことが大半です。
また、冷蔵庫は24時間稼働させる必要があるため、断熱性能や扉の開閉頻度によっては電気代が高くなります。
消費電力のワット数が高い製品や夏場などは月間の電気代が1万円を超えてしまうことも。
フラワーキーパーなどの冷蔵庫にお花を入れていると、お客様がお花を手に取りにくくなってしまう恐れがあります。
あえて冷蔵庫をあけなくてはいけないため、外から眺めるだけになってしまう可能性があります。
直接お花を見てじっくりと選びたい方にとっては不便に感じることがあります。
また、冷蔵ケースに入っていると外気温との差や照明の当たり方によってはケースが曇ってお花が見えづらい場合も。
照明や花の向きを調整するなどの工夫や、お花の種類を記載したPOPを設置するなどの配慮を行ってフォローしましょう。
フラワーキーパーはサイズが大きい製品も多いため、設置場所や搬入経路の確保が難しい場合があります。
小規模な店舗の花屋やご自宅で開業している方は以下のようなポイントを確認しておきましょう。
搬入時のドアの幅や通路の広さ置き場所のスペースや床の耐荷重電源の確保はできるか?また、フラワーキーパーにお花を入れる際もバケツに水を入る必要があります。
水道や排水設備までの距離なども考慮しておくとなお安心です。
フラワーキーパーなどの冷蔵庫は非常に便利ですが、過信は禁物です。
お花によって管理する温度が異なったり、冷蔵庫内の温度と気温の差が大きいとお花が逆に傷んでしまいます。
ここでは、花屋さんで冷蔵庫を使用する際の注意点について見ていきましょう。
切り花は種類によって適切な保管温度が異なります。
冷蔵庫(フラワーキーパー)を導入しても管理する温度が合わないと萎れたり枯れてしまうため、注意が必要です。
よくある例で言うと、熱帯雨林地域が原産のシンビジウムなどの洋ランは暖かい環境を好み、涼しい場所に置くと元気をなくしやすくなります。
全てをフラワーキーパーに入れず、それぞれのお花にあった温度や環境で管理するようにしましょう。
フラワーキーパーに入れていたお花を外に出す際は、外気温との温度差に注意する必要があります。
お花に急激な温度差を与えると、急激に開花が進んだり、寒暖差でお花が傷んでしまう恐れがあります。
特に夏場や冬場は温度差が大きくなりやすいため注意が必要です。
稀に「フラワーキーパーで保存されていたお花は長持ちしない」と言われていますが、原因は温度差による痛みや咲き進みが原因です。
徐々に温度差に慣らすことで花の痛みや開花を防ぐことができるため、店内の気温を15~17℃程度に保って3時間ほど馴染ませるようにしましょう。
フラワーキーパーなどの冷蔵庫は花の鮮度を長く保つことができますが、ずっと鮮度を維持することはできません。
時間がたつほど徐々に品質が低下していくため、冷蔵庫に入れた切り花もできるだけ早めに販売しましょう。
お花を仕入れる際は売り切れる量にとどめ、品質が落ちる前に花束やアレンジメントに入れたり値下げするなどの対応を行いましょう。
花屋さんに冷蔵庫を置こうと思うと、設置場所やコストなどの様々な問題がありますよね。
また、「ケースに入れると日持ちしにくくなる」「お客様が手に取りにくくなる」などの話を聞くがあるため、冷蔵庫なしで運用する方法を探している方もいらっしゃるかもしれません。
比較的小規模なお花屋さんであれば、冷蔵庫なしでも花屋さんを運営していくことは可能です。
ここでは冷蔵庫なしで花屋さんをやりたい方向けに運用のコツを紹介します。
花屋さんで冷蔵庫を使わない場合は、在庫を抱えないように心がけて小まめに仕入れを行いましょう。
仕入れ頻度の目安を週2~3回程度にし、売り切れる量を仕入れるようにします。
常に新鮮なお花を入手して売り切るサイクルを作ることを心がければ冷蔵庫がなくても問題ありません。
頻繁に市場に行くことが難しいのであれば、必要な分だけをインターネットで仕入れる方法も有効です。
お花を仕入れる際は、なるべく季節にあったお花を選ぶようにすると管理がしやすくなります。
最近ではハウス栽培などの関係で季節に関係なくお花を仕入れることが可能です。
しかし、季節外れのお花は管理温度が合わずに日持ちしない、傷んでしまって廃棄になってしまう可能性が高まります。
旬のお花はお客様にとっても季節感がたのしめるほか、季節に応じた気温の管理がしやすいためおすすめです。
冷蔵庫を使用しないのであれば、店内の気温を切り花にとっての適温に保っておくこと大切です。
具体的には昼夜問わず15℃~17℃程度にしておくとお花の鮮度を維持しやすくなりますよ。
特に夏場は切り花の鮮度が急激に低下しやすいため、室温を20℃以下に保てるように心がけましょう。
備え付けのエアコンで厳しい場合は業務用エアコン等の導入を検討しましょう。
花屋さんにとってフラワーキーパーなどの冷蔵庫は便利な設備ですが、必ずしも必要というわけではありません。
冷蔵庫を導入すると、お花の鮮度を長く保てるため品質管理がしやすくなるメリットがあります。
また、開花や在庫の調整がしやすくなり、照明付きのショーケースタイプなら魅力的にお花を展示することが可能です。
一方で、高額な初期費用や電気代などのコストがかかるなどのデメリットがあります。
お客様がお花を直接手に取りにくい点や、設置場所・搬入経路の確保が必要な点を考慮しておきましょう。
また、フラワーキーパーを使う場合も、お花の種類によって適切な温度が異なる点に注意が必要です。
特に熱帯原産の花は低温に弱いため、お花の特徴に合わせた保管を行いましょう。
デメリットがどうしても気になるのであれば、冷蔵庫なしで花屋さんを運営するのも1つの手です。
冷蔵庫なしで花屋さんを運営する場合は、こまめな仕入れと旬のお花を扱うことがポイントです。
店内の温度管理を徹底し、15~17℃程度の適温を保つことで鮮度を維持することができますよ。
メリット・デメリットを検討し、自分のお店に合った方法を選んでくださいね。
花屋さんでは必ず冷蔵庫(フラワーキーパー)が必要なわけではありません。
しかし、冷蔵庫を導入するとお花の鮮度を保ちやすく、切り花の商品ロスを減らすことができるため便利です。
導入コストやランニングコスト、フラワーキーパーのメリット・デメリットを踏まえて導入を検討してみましょう。
花屋さんの冷蔵庫を選ぶ際は以下のポイントを考慮してみましょう。
冷蔵庫の温度と湿度設定が細かくできるか?庫内の容量がどのくらいか?省エネ設計などの有無価格冷蔵庫内の温度・湿度設定が細かくできるのか、収納できる容量は重要なためしっかりと確かめておきましょう。
また、ランニングコストが気になるのであれば省エネ設計や断熱性能の高さも確認しておくと安心です。
生花の種類にもよりますが、フラワーキーパーの温度設定は10~15℃が推奨されています。
低温管理が適したお花であっても5℃以上に設定しておくようにしましょう。
熱帯雨林などが原産なお花は低温に弱いため、冷蔵庫保存に適していません。
10℃以下の環境で保管すると逆に傷んでしまう恐れがあるため、空調で室温を調整した室内管理の方が向いています。
店内の室温をしっかりと管理し、こまめな仕入れと丁寧な水揚げを行えば冷蔵庫なしでも花屋さんの運営が可能です。
また、季節に合った旬のお花の方が温度管理がしやすく、比較的日持ちしやすい傾向があります。
冷蔵庫なしで花屋さんを運営する際は次回の仕入れまでに売り切れる量だけを仕入れるように心がけましょう。
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